伊吹山、松尾山 (2017-06-05)

梅雨前の最後の晴れ間を利用し、伊吹山~荒島岳を回った。

第1日目 2017-06-5(月) 

▼伊吹山
朝3:30 富士見発。伊吹山登山口に6:40着。三之宮神社前の駐車場(500円)に車を止めて登山を開始。登山道は南向きの草地の急傾斜地を辿らねばならない。深田久弥が書いているように、日差しを避けるためには朝4時頃から登りたいのだが、昨夜は区の行事もあって前日のうちに出発できず、7時からの登山開始となった。日差しはきついものの、幸い大陸からの高気圧が張り出していたのでさわやかな風が吹き、琵琶湖や近江の平野を眺めながらの登山は快適だった。

山頂からは残雪を残す御嶽、乗鞍、白山が雲の合間に確認できた。
伊吹山は花の百名山としても知られており、イブキガラシやキンバイ科の花がいたるところに咲いており、40分ほど平らな山頂のお花畑や眺望を満喫し下山した。

伊吹山は石灰岩でできているが、3合目あたりにはチャートが露出していた。後からWebで調べると、伊吹山の地質は上層部は石灰岩、下層部はチャート、泥岩、砂岩からできているとのこと。また5合目から上では化石と思われる岩石が散見されたが、Webに掲載されている標本写真を見ると石灰岩に刻まれたウミユリの化石だったように思われる。予定時間を気にして登ることに必死で、フィールド観察の時間をとらなかったのは失敗だった。

10時過ぎに下山を開始したが、登山客が次から次へと上がってくる。最後のパーティーには11:30に1合目で出会ったが、強い日差しの中を登るのは苦ではないのだろうか?と不思議に感じた。

記録:
記録時間5時間 最低高度 221m 最高高度 1,372m 平均速度 2.1km/h
コースタイム:
伊吹山登山口 06:50 – 08:00 伊吹山三合目 08:10 – 09:10 伊吹山八合目 09:10 – 09:40 伊吹山山頂 10:20 – 11:05 伊吹山三合目 11:10 – 11:45 伊吹山登山口

▼松尾山
伊吹山から下山したその足で、昨年、関が原を訪れた際、日没となって登れなかった松尾山に向かった。伊吹山から松尾山駐車場までは12㎞、車で20分ほどで行ける。
駐車場から整備された山道を登ること約25分で山頂に到着。山頂からは関が原と、石田光成が陣取った笹尾山や、島津などの西軍の武将の陣旗が良く見えた。当時は山の木々も低かっただろうからさらに視界は良かったと思われる。伝えによれば、小早川秀秋は1万5千の兵を率いて松尾山に陣取り、戦いの形勢を眺めていたが、家康から催促の鉄砲を撃ち込まれ、意を決して松尾山の直下に陣取る大谷吉継軍に攻め入ったことになっている。徳川陣営から松尾山山頂までは距離にして数㎞はあると思うが、当時の鉄砲の飛距離で山の頂上まで砲弾が届いたのか疑問に感じた。

記録時間 01:06:47、 最低高度 107m、 最高高度 290m

 

▼長浜城
登山を終えたのち、北国街道(国道365号線)で長浜城に向かった。長浜城は琵琶湖北側の要諦として秀吉の時代に整備された。戦記物、時代劇ではよく登場する城なので、どんなところか一度訪れたいと思っていた。現在の建物は1983年に城郭様式の博物館として再興された鉄筋コンクリート造り。当時の城の面影はないが、2層の上の望楼からは琵琶湖、伊吹山、浅井長政の小谷城など、パノラマ展望ができた。

長浜城を見学後、琵琶湖の湖岸を散策し、今日の車中泊地の北陸自動車道-北鯖江PAに向かった。

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