荒島岳、九頭竜ダム(2017-06-06)

2017-06-06(火) 第2日目

▼荒島岳
昨日の伊吹山に続き、今日はもう一つの百名山、福井県の荒島岳に登った。深田久弥のお姉さんは荒島岳の登山口に近い勝山に住んでおり、彼はそこを訪れた際、荒島岳に登っている。

朝4時に北鯖江PAを出発し、登山口の勝原スキー場には4時40分に着いた。駐車場には2台の車が泊まっており、1台は安曇野の方、もう一人は豊中から来た方で、二人とも昨夜ここに来て仮眠をとったとのことだった。用をすませてから5時に旧スキー場の急傾斜の登り道に取りついた。(駐車場のトレイがきれいに掃除されいたのには感心した。)

旧スキー場を登り切り、ブナの樹林帯を登ること約1時間、「トトロの木」と名付けられた大きなブナの木の休憩地点に到着。小休止をした後、さらに1時間のアルバイトで、小荒島岳に続くシャクナゲ平という尾根に到着した。ここからは白山が良く見える。ここで10分ほど休憩の後、さらに1時間弱、鶯の声を聞きながら急登すると頂上に到着した。

山頂からの白山の眺めは見事。北西には大野市の平野が広がり、その向こうには日本海が良く見えた。昨日同様、大陸の高気圧から冷たい風が吹き込んでいるため、残念ながら東側、南側の山々の頂には雲がかかり、どの山が見えているのか判別ができなかった。山頂の雰囲気を40分ほど楽しんだ後、シャクナゲ平から小荒島岳をピストンし下山した。大野から眺めた荒島岳はなだらかな尾根を持つ山に見えたが、小荒島岳から見る山容は、深田久弥が記しているように雄大な三角形で美しい。小荒島岳まで足をのばして眺めて良かったと思った。

記録: 記録時間 6時間、最低高度 351m、最高高度 1,527m

コースタイム:
勝原スキー場跡駐車場 04:55-05:35 元リフト終点 – 05:50 トトロの木 06:00 –  06:50 シャクナゲ平 07:00 – 07:50 荒島岳 08:30 –  09:05 シャクナゲ平 09:05 – 09:20 小荒島岳 09:25 – 09:40 シャクナゲ平09:45 – 10:50 勝原スキー場跡駐車場

▼九頭竜ダム
荒島岳下山後、帰り道は、美濃街道(国道156号線)で郡上八幡を経て帰宅することにした。

途中、九頭竜温泉で汗を流した後、九頭竜ダムに立ち寄った。このダムは1968年に完成したダムだが、以前から構造的、政治的に2つの興味があった。まず日本では数少ない高さ128mを有するロックフィルダムであること。もう一つはダム建設の入札で、当時の池田勇人首相に鹿島建設と電源開発が一体となって政治献金をした汚職事件があり、この事件をモデルに、石川達三が『金環蝕』として小説化したことである。

ダムの事務所には建設当時の資料が展示されており、建設ビデオ(映画)を見ると、膨大な建設費用が投入されたことが容易にうかがえた。このダムに限らず、高度成長時代には日本の各地でダムの建設ラッシュが続いたわけだが、それらの入札で多くの汚職があったことは想像に難くない。日本のゼネコンはこうした政治的な資金を獲得し各種工法も開発することで、世界に通用する会社として大きくなったのではないか思った。

建設映画の一部:ダムを構成する岩石(ロック材)を得るために要した発破量は200トン

施工にはアメリカ合衆国から輸入した30トンダンプカーが活躍した。ダムを構成する岩石(ロック材)を得るために要した発破量は200トンに達し、発破の際は1キロメートル離れた見張り所において、当時の基準で震度5から6程度の揺れをもたらしたという。工事は着々と進み、1968年(昭和43年)に完成した。当時の電源開発総裁・藤波収は先の御母衣ダムと比較し、「御母衣を楷書にたとえれば、九頭竜は行書である」と振り返った。(Wikipedia)

▼郡上八幡
最後に郡上八幡に立ち寄った。郡上八幡は重要無形民俗文化財に指定されている郡上おどりが有名だが、時間もないので、司馬遼太郎が『街道をゆく』で「日本で最も美しい山城・・」と評した郡上八幡城に登った後、うだつのある町並みをさっと散策し、帰路についた。


2日間のまとめ:
  

6/5(月)  時刻 支出 費用
    食材 1,300
富士見発 3:15    
  高速代 3,800
関が原IC 6:15    
伊吹山登山口 6:30 駐車場 500
登山口発 6:50    
  ¦      
伊吹山山頂 9:40    
  ¦      
登山口着 11:45    
     
松尾山駐車場 12:25    
  ¦      
松尾山山頂 12:55    
  ¦      
松尾山駐車場 13:35    
     
長浜城駐車場着 14:15 昼食 670
長浜城   入場料 400
長浜城駐車場発 16:00    
  ガソリン 6,100
木之本IC 16:45    
  高速代 1,830
鯖江IC 17:30    
    食材 2,100
    夕食 1,200
       
6/6(火)      
北鯖江PA 4:00 土産 1,100
  高速代 320
勝原スキー場 4:40    
登山口 4:50    
  ¦      
荒島岳山頂 7:50    
  ¦      
登山口 10:50    
登山口発 11:10    
     
九頭竜温泉 11:30 温泉 600
     
九頭竜ダム 12:15    
九頭竜ダム発 13:00    
     
郡上八幡着 14:00    
郡上八幡発 15:30    
     
富加関IC 16:30    
  夕食 800
伊北IC 18:50 高速代 4,680
     
富士見着 19:45    
       
費用合計     25,400
総走行距離     731
       
費用科目 合計 / 費用  
ガソリン 6,100 24.0%  
温泉 600 2.4%  
高速代 10,630 41.9%  
食材 3,400 13.4%  
昼食 670 2.6%  
駐車場 500 2.0%  
土産 1,100 4.3%  
入場料 400 1.6%  
夕食 2,000 7.9%  
総計 25,400 100.0%  

 

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