農作業のまとめ(2020年3月~5月)

今年度春季の農作業~あらたに取り組んだ内容のまとめ

1、ビニールハウス
今年はビニールハウスを設置し、レタスなどの育苗、キュウリの促成栽培をこころみることにした。
・しかしビニールハウスは日中と夜間の温度差が大きいので、例えば15-20度での恒温管理が必要な育苗には適さないことが分かった。育苗のためには特に夜間の冷え込みを抑えるヒータ施設が必要である。
・サトイモなど地中に埋めて育苗(保存)する場合は、温度変化が大きくないので、ビニールハウス内で保存できるメリットがある。

・キュウリ、トマトの促成栽培
JAで苗を購入し定植。初めのうちは育成スピードが遅かったが、5月中旬になって気温が上がるにつれて成長が加速。キュウリは路地に比べ約1か月早く収穫できた。

キュウリ 4/20:苗購入 4/27:定植 5/30:収穫2本
トマト  4/20:苗購入 5/5:定植(第1花房開花後) 5/30:3段目まで開花

2、レタス栽培
レタスは結球させるのが難しいと聞いたので躊躇していたが、今年はだめもとで栽培を試みた。発芽、育成スピードはサニーレタスと同じ。間引いて一本の苗を植えれば、丸く結球する。同時にたくさんできるので、五月雨的に育苗、定植を繰り返し、収穫時期をばらす必要がある。また6月になると暑さで腐りやすいので、定植を3月中にできるように育苗時期を決めるのが良い。

 3/5:播種 3/13:発芽 4/11:定植 5/25:収穫

3、春まきダイコン
畝を作ってマルチング、霜よけをすれば太く長い大根を収穫できる。栽培方法はネット情報の内容でよい。ただし根菜類は、深く柔らかく耕起することが肝要。ハウス内でもしっかり耕起した畝を作れば栽培可能と思われる。

 3/25:播種 4/2:発芽 5/20:収穫

4、野菜の土作り・畝作り
一般的な野菜栽培本は、肥料を一様に施し、畝を耕して定植し、その後定期的に追肥するよう記載されているが、今年は井原さんの本を参考に、待ち肥一発・追肥なしの畝作りを進めた。

ただサトイモは、ビニールハウスでの育苗期間が長く、芽出しにとどまらず葉や根が出てから定植したので、待ち肥の位置と種芋の定植位置の深さ方向で余裕がなくなり、芋が肥料と接触してしまった。今後まともに育つか心配・・・。

5、タケノコ
昨年、意図的に親だけを残したところにタケノコが出てきた。4月は降雨量が少なく寒かったので、タケノコは5月の雨以降、急に成長した。今年も親だけを残すべく、5/中にうらどめをした。

6、草刈り 第1回目(5/29-30)
田んぼ、畑、法面の草刈りの作業性を改善するため、法面には足場を設置した。また湿田の草刈りを機械でできるようにするために、出水が田んぼ地面より30㎝程低くなるよう排水路を掘った。その結果、3枚の田んぼを約1時間で草刈りすることができた。しかし、田んぼの周囲や畦は、除草剤散布と刈り払い機での草刈りが必要である。

7、その他
かぼちゃ、ズッキーニ、パプリカ、トウモロコシ、枝豆などを定植。また近所の植原さんから、なめこ栽培用のナラの原木をもらったので、駒うちをして前の檜山に寝かせた。

野菜の栽培について:
栽培方法は、野菜作り本やネット情報によるがどの出典情報も似て非なり。やり方ばかり書かれていて、なぜこうするのかという理由や科学的情報がないため理解に苦しむ。また栽培方法は一品一様であり、法則的なものがあるわけでなく博物的に覚えるしかないので、年を取ってから一気に多品種の栽培をしようとすると非常に疲れる。農業は少なくとも40台後半くらいから始めないと、気力・体力が続かない。余命いくばくもない年齢からスタートしても、10年計画で年に2種類くらいずつ集中的に栽培経験を積まないと、結局どの品種ものにできないというのが率直な感想である。

8、おまけ(反省)
くずの成長を止めるために、斜面に生えているくずの根を草刈り釜でカットしていたところ、誤って左手人差し指を切創。慌てて輝山会病院に駆け込み、4針縫う手当てをしてもらった。刃物を使う場合は皮手袋が必須である。

指をケガしながら、ナラの原木になめこ菌を打ち込む作業をしたところ、前かがみで、しかも指をかばいながらの作業だったこともあってか、坐骨神経痛がひどくなり整骨院に通院することになった。

これまでは、作業性・効率性を追求してきたが、年寄りになってからの作業は、スピードより登山と同じように「ゆっくり・安全に」を努めて心掛けるべき!!と反省した。

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