PVポイント消化を兼ねて富士・忍野を訪ねてみた。
10月19日(月)
富士見を9時に出発。忍野八海に10時半に着いた。11時半ごろから雨が強くなってきたので、忍野八海を回ったあとは近くの富士山ミュージアムで富士山や富士講について学習。その後、遅い昼食で吉田うどんを食べて宿に向かった。
■忍野八海
忍野八海は富士山麓に降った雨が伏流し湧き出た湧水池。かつての忍野盆地には忍野湖がよこたわっていたが、富士山の噴火活動によって涸れてしまい、その結果残されたのが忍野八海。国の天然記念物に指定されている。
▼お釜池の湧水の様子。堤屋の井戸もこのくらいの水が湧き出てほしい・・・。
忍野八海散策コース
10月20日(火)
今日は久しぶりに晴天。富士山もよく見える。北口本宮富士浅間神社、 鳴沢の溶岩樹型、富士山博物館を見学後、青木ヶ原樹海・大室山の近くにある富士風穴まで樹海の中を歩く。その後紅葉台へ。
▼北口本宮富士浅間神社
祭神の一人が木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
大変美しい女神であったため、天孫・彦火瓊瓊杵命(ひこほのににぎのみこと)の妻となり、猛火の中で3人の皇子を産んだという故事がある。以来、安産・火防、富士山の女神とされている。
御師が献上した石灯篭が佇む参道を登り、大鳥居で一礼し神社に向かう。
神社の拝殿の左右に樹齢約1000年の大きな杉とヒノキがある。左は「冨士太郎杉」とよばれ、また右側は根元から2本に幹が別れているが再び1つなるので「夫婦ヒノキ」と呼ばれている。
溶岩が立木、倒木を包み、燃え尽きた大木の幹の形を残している
▼富士風穴
風穴は富士山の噴火後、外気により冷やされた溶岩帯の内部を流れた溶岩でできた自然の空洞。内部は外気より10度以上気温が低いこともあり氷は年中溶けないことで有名。
ブラタモリもこの風穴や、この近くの貞観噴火の火口列を見に来ている。
▼通常は立ち入り禁止のようだが、穴の底に降りてみた。
(写真クリックで動画再生)
▼風穴の近くには溶岩流の跡があった。
富士山の貞観噴火では、ハワイのキラウエア火山の20年分の溶岩が噴出し、せの海を埋め青木ヶ原樹海を作ったとのこと。
富士風穴への道:精進湖登山道入り口ゲートから約700m。
▼紅陽台~三湖台
風穴を見学後、三湖台で富士山を観望
▼青木ヶ原樹海、西湖方面
旅は訪れた地域の地誌を学びなおす機会を与えてくれる。これまで富士吉田市周辺は伊豆に行くときの通過点に過ぎなかったが、今回の旅では、富士吉田エリアは古来より富士講を中心とした山岳信仰の観光地であったことを改めて認識した。
街は広域交通の要衝として幹線道路も整備され首都圏からも100㎞と近い。温暖化やコロナ禍のなかでは首都圏からの転入者が増えてもよさそうに思えるが、富士吉田市の現況報告を見ると、他の多くの町と同様に人口減少や産業・経済の停滞などの課題があるようだ。それでも飯田に比べれば、素晴らしい観光資源となだらかで広い土地があるのだから、裾野市のトヨタの都市計画(実証都市「コネクティッド・シティ」計画)のような未来型のプロジェクトを呼び込めるのではないかと感じた。(ただし、富士山は数百年スパンで大きな噴火を繰り返しており、そのリスクを考えるとやはり計画は難しいか・・・。)
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