京都~安土・関ヶ原の旅(第1日目)

今年は江戸時代の画家、伊藤若冲の生誕300年にちなんで、各地で展示会が行なわれている。
ちょうどこの時期、京都市美術館で「若冲の京都」をやっており、また、かねてより一度は京都の紅葉を見ておきたいと思っていたので、11月23日の休日にフレックス休日をつけて、京都~安土・関ヶ原を回ることにした。

11月23日
宍原兄の一周忌をすませ、6:30PMからの来年度の区の役員会に出席するために富士見にとんぼがえり。役員会を終えて、その夜京都に向かった。当日の天気予報はこの時期としては珍しく降雪予報(注)であり、スタッドレスタイヤに交換すべきか迷ったが、雪が降る前に長野県を抜ければ大丈夫だろうと考え、21:00に富士見を出発した。
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注:結局、11月24日の未明より富士見は20cmの雪。飯田でも10cmの積雪でびっくり
東京も雪になって外国人旅行者が喜んでると妻よりメールあり

11月24日
名神高速の菩提寺PAで車中泊し、朝6時半、山科にある「タイムズ椥辻(なぎつじ)」の駐車場に向かった。ここは24時間600円と駐車代が安く、地下鉄駅にも3分と近いのでパークアンドライドに便利。 京都地下鉄・バスの1日券(¥1,200)を購入し、地下鉄で「蹴上」まで行き、南禅寺から京都市美術館に向かった。

京都地下鉄マップ:route_map

南禅寺の境内
境内は紅葉が真っ盛り。
朝も早いので観光客はまばらだったが、紅葉の写真を撮影しようとする中高年が多かった。

京都市立美術館
8:10に京都市立美術館に着いた。入館者の行列ができていると思ったら人がいない。
東京から来たという青年が、「今日は若冲展やっているんですよね?」と問いかけてきた。
聞けば、東京での展示会では3時間並んだので、2時間の列は覚悟してきたそうだ。
余りに人がいないのでお互いに拍子抜け。まだ開館まで時間があるので、隣接する平安神宮を散策し、戻ってみると20人ほどの列ができていた。

昨夜セブンイレブンで、前売り券を買っていたので、9:00からの若冲展にはほぼ一番で入場できた。
最初の展示室には、有名な「樹花鳥獣図屏風」が展示されており、じっくり観賞することができた。
約1時間ほど、若冲の100数点の写生的,装飾的な花鳥画、水墨画を鑑賞した。

樹花鳥獣図屏風
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若冲の世界を堪能した後、南禅寺界隈別荘※(白川院、無鄰菴)、琵琶湖疏水記念館に立ち寄りながら、再度南禅寺まで散策した。

白川院
元は藤原良房の別荘。やがて白河天皇に献上され、近代になって呉服商・下村忠兵衛が所有1919年、建築家・武田五一による数寄屋造りの建物と7代目小川治兵衛により庭園が造られた。

無鄰菴(むりんあん:旧山縣有朋別邸)
山縣有朋が設計・監修し、7代目小川治兵衛が作庭。
疏水を取り入れ、三段の滝や池、芝生を配した池泉回遊式庭園

※:南禅寺界隈の別荘庭園群(Web記事)
琵琶湖疏水が開通した明治時代から昭和初期にかけては、南禅寺の敷地であった場所に、別邸が相次いで造られた。内閣総理大臣も務めた山縣有朋や野村家といった財閥など、政財界の人々がステータスとして競って別邸を建てた。
東山の景観と琵琶湖疏水の水を利用した庭園の多くを作庭家・小川治兵衛が手掛けている。庭園や数奇屋建築に趣向を凝らし、社交の舞台となったこの別邸群を『南禅寺界隈別荘庭園群』と呼ぶ (参考URL:https://www.okeihan.net/navi/kyoto_tsu/tsu201406.php)

インクライン・琵琶湖疏水
琵琶湖疏水の大津から宇治川に至る20.2キロの舟運ルートの途中、水路落差のある2カ所に敷設した傾斜鉄道

南禅寺・南禅院
南禅寺に戻ると、多くの観光客でごった返ししていた。その3分の2は中国人などの外国人。
とても紅葉をめでる雰囲気ではないが、それでもと思い、南禅院のお庭を拝観した。

永観堂~安楽寺~法然院
続いて紅葉で有名な永観堂へ。ここも人でいっぱい。しかも拝観料は1000円!
紅葉よりも人を見ることになるが仕方ない。。。チケットを購入し中に入った。
さすがに訪れる人が多いだけあって紅葉は見事で、紅葉三昧したという感じだった。。。

続いて哲学の道を歩き、道沿いにある安楽寺、法然院に立ち寄り、市バスを乗り継いで京都御所に向かった。

京都御所
京都御所は、毎年秋季・春季の一般公開のみだったが、2016年7月から通年公開されており、しかも拝観料は無料。これを見逃す手はない。まだあまり知られていないせいか、観光客もそう多くはない。

現在の建物は江戸末期の1855年(安政2)に再建したものだそうだ。
歴代天皇が即位した紫宸殿や、小御所前の御池庭、奥の御常御殿の御内庭は、池を中心に構成された優雅な庭園で、さすがに宮内庁が管理しているだけあってすばらしかった。
警備の方に、現在の天皇様も時々はお見えになるか伺ったところ、ここには来られず、大宮御所にはお見えになるとのことだった。

御所の見学を終えた後、地下鉄で最終駅の竹田駅まで下り、近くのスーパー銭湯につかった。駐車場には18時に戻り、車中泊のために大津SA向かった。
(注意:下り線の大津SAには、大津ICから入れない)

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