■お遍路第2日目(2月21日) 晴れ時々曇り
当初の計画は、須崎市の先まで約27㎞を歩くことにしていたが、昨日38㎞が歩けたこと、また今後の日程を考えるともう少し先まで距離を稼いでおいた方が良いことから、今日は土佐久礼まで約36kmを歩くことにした。
ネット情報によると、土佐久礼には大谷旅館と福屋旅館の2つの旅館があり、福屋旅館は食事付きでお遍路さんにも好評のようである。そこで福屋旅館に予約を入れると満室とのこと。昨日に引き続きどうも宿運がよくない。しかたなく大谷旅館に連絡すると、素泊りサービスのみである。三陽荘の朝食で隣に座ったお遍路さんは「大谷は不評」と言っていたが、仕方ないのでそこに宿を決め土佐久礼に向かった。
今日のルートは、まず浦の内湾沿いに歩き、途中から古道である仏坂不動尊遍路道に入り、須崎市に向かう。さらに標高228mの焼坂峠を越えて土佐久礼に至るルートである。
▼朝の宇佐湾と三陽荘
▼浦の内湾は静かな内海で、地元のお婆さんらが牡蠣を採っていた。養殖筏を浮かべるのではなく、潮が引いた時に牡蠣が揚げられるような浜で牡蠣を育て、料亭などに出すそうだ。どこもお年寄りが元気で活躍している。
▼須崎から国道56号線を歩いていくと高台に墓地ができていた。高知県のお墓にはどこも”しきび”や花が飾られていて、ご先祖様を大切にする土地柄だと思っていたが、南海地震に備えて津波からお墓を守る区画分譲もあるのだ。
▼JR安和駅を過ぎてから遍路道は右手に入り、焼坂峠への登りとなる。大谷旅館には17時前に着くといった手前、坂を急いで登り焼坂峠には15:45に着いた。峠で10分ほど小休止をし宿に向かった。
▼大谷旅館に着くと、女将が「ようこそ」とも「お疲れ様」とも言わずに、いきなり、「お弁当買ってきた?」と聞く。「まだなら、ここから5分ほど先にスーパーがあるので先にお弁当を買ってきて、その後お風呂に入ってもらえる?ごめんね。」と自分の仕事の都合を宿泊客に押し付けてくる。なるほどこの応対ではネット情報で不評なわけだ。それで一休みすることもなく、夕食の食材を買いに出かけた。しかし最近スーパーでお惣菜を買ったことがなかったので、食べる分量が推し量れず多く買いすぎて残してしまった。素泊まりのことも考えて、食材は何と何を買うとあらかじめ決めておくべきだったと反省した。
▼今日の歩行ルート 三陽荘~土佐久礼 37.5㎞