四国遍路パート2 第5日目(2月24日)

■お遍路第5日目(2月24日) 晴れ時々くもり

朝7:40、昨日歩いて行った古津賀駅まで電車で移動し、そこから遍路を再開した。今日は足摺岬にある38番金剛福寺まで約42㎞を歩く計画である。今朝の土佐中村は− 2度まで冷え込み霜が降りていた。四万十大橋を渡り、国道321号線を新伊豆田トンネル(1600m)に向かって歩く。トンネル内は車の騒音と風圧がひどい。耳栓を付けると騒音はかなり軽減できるが、トンネル内の歩行は気持ちの良いものではない。

▼18㎞歩いて、11時に下ノ加江の民宿カメリアの前で休憩をしていると、カメリアのおじさんが「お茶を飲んで行け」と誘ってくれた。お接待はありがたかったが、これから25㎞も歩かなければならないので、気持ちだけいただき先に進んだ。途中、明後日宿泊予定の「民宿いさりび」に不要な荷物を預けたかったが、家人が不在で荷物をそのまま背負うことになってしまった。

▼大岐海岸に着くときれいな砂浜が広がっていた。暖かい陽ざしのなかで若者がサーフィンを楽しんでいた。遍路道はこの砂浜を抜けて以布利に続いている。海岸前の高台で昼飯のパンをかじった後、約2㎞の砂浜の道を歩く。砂浜歩きは面白いが砂に足をとられて疲労が増し、少々閉口した。

▼海岸を抜けてようやく以布利に着いた。今日は気温が高く水分消費が多いので、自販機で水を買おうと道を外れると、ジンベイザメを飼育している施設があった。ちょうど施設の方が出てきて、「ジンベイを見ていきませんか?」と話かけてきた。先を急がなければならないが、休憩もかねて施設に入ってみると、大きな水槽の中で体長6~7mのジンベイザメがゆったりと泳いでいた。足摺の定置網でひっかったサメをここで飼育をして、大阪海遊館に送るのだそうだ。

▼以布利から窪津、津呂の海岸線を歩き、9時間かけてようやく金剛福寺に到着した。途中、遠くに定置網漁が確認できた。

▼38番金剛福寺には16時に着いた。境内には室戸の岩石で作った庭があり見事だった。室戸の最御崎寺に行った時もそうだったが、四国の最南端にこれから何度も来ることはないだろうと思い、金剛福寺のお守りをいくつか買い求めて家への土産とした。

▼金剛福寺から歩いて5分ほどのところに足摺岬灯台がある。灯台に続く道は椿のトンネルになっていて今頃は満開で見ごろのようだが、今年は寒い日が続いているせいかほとんど咲いておらず残念だった。

 

▼足摺岬からさらに2㎞先の宿屋「民宿足摺はっと」に向かった。当初は違う民宿に泊まる予定だったがあいにく満室だった。聞けばこの週末に土佐清水市の職員の駅伝大会があるのため、このあたりの宿泊施設は団体予約が入っているとのこと。これは他の宿もダメかなと思って「足摺はっと」に電話したところ、ちょうど一人キャンセルがでたとのことで、なんとか宿を確保できた。
「足摺はっと」は地元でとれた魚料理が有名な民宿で、夕食では土佐清水であがった新鮮な鯖の刺身を初めて頂いた。大変甘くておいしかったが、アニサキスがいないかちょっと心配だった。

▼今日の歩行ルート 土佐中村(古津賀駅)~民宿足摺ハット 43㎞ 

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