四国遍路パート2 第8日目(2月27日)

■お遍路第8日目(2月27日) 晴れ時々曇り

今日からいよいよ“伊予”の国、愛媛県に入る。旅館から国道56号線を宿毛方向に下り、宿毛から標高300mの松尾峠を越えて、40番札所観自在寺に向かう。

▼松尾峠に続く山道には菜の花が咲いていた。しばらく歩くとやたらと柵がめぐらしてある。高知県の里山もイノシシやシカが増えて困っているようだ。たしかに山道にはイノシシが掘ったのではないかと思われる穴が至る所にあった。

▼宿を出てから3時間半、2㎞ほどの登山をして松尾峠に到着した。ここは土佐と伊予の国境であり、江戸時代は一日に200~300人の往来があったという。松尾峠からは宿毛湾、沖ノ島が一望できた。

▼松尾峠を下り満倉の遍路道を歩いていると、野兎が勢いよく道に飛び出てきた。なにやらオスメスで追っかけっこをしているようだ。

▼僧都川の堤防をしばらく歩き愛南町に入ると大きなスーパーがあったので、花粉用のマスク等を買い求め、40番札所観自在寺には15時に到着した。境内には大きな観自在菩薩像が立っていた。

▼今日の宿は愛南町の民宿磯屋である。ネット情報では女将さんの評判が良い。玄関の戸を開けると、 女将さんがアットホームな雰囲気で迎えてくれた。女将さんは73歳だが、啓子様同様、脚が痛く階段の上り下りに難儀していた。それでも心のこもった料理を一生懸命作ってくれ、洗濯の接待までして頂いた。こうした旅をしていると宿の方のちょっとした心遣いが嬉しいものだが、この宿はお遍路情報のとおり”お遍路さん満足度”が高い。当然リピーターも多いようだ。

民宿では、一昨日「いさりび」で一緒だった小林さんとも再会。青森出身で羽田、成田で航空管制官をしていたという東京の中村さんと女将さんの4人で夕食を頂きながら、話の花が咲いた。

夕食

朝食

明日は午後から雨が強くなるので、夕食の後、お遍路5回目の小林さんにアドバイスを頂きながら、当初計画である宇和島泊りを変更し、ここから25km先の津島町に泊まることにして津島の大畑旅館を予約した。

▼今日の歩行ルート 鶴の家旅館~民宿磯屋 37㎞ 

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