四国遍路パート2 第10日目(3月1日)

■お遍路第10日目(3月1日) 晴れ時々曇り

昨日からの雨も止み天気は晴れ時々曇りだったが風が強い。特に北西からの風は進行方向に向かって真正面になるので進むのに力が入った。

▼朝7時半に津島を出発し、松尾トンネルを迂回する山道の遍路道を経て宇和島に向かった。途中、朝の学童交通整理をしているおじさんに、「ご苦労様です、大変ですね。」と話しかけると、「どこから歩いてきたのか」と問われた。「高知から」と答えると、「どこかでジュースでも買ってください」とお接待で200円を頂いた。ありがたく頂戴しこれは次の札所で浄財として納めることにした。

▼宇和島は藤堂高虎が築城した宇和島城が有名である。当初は見学する予定ではなかったが、現存する12の天守のうちの1つと言うことを地元のおじさんから聞いたので、急遽天守閣まで上がることにした。お城の高台からは宇和島の港や町並みがよく見えた。また城内の緋寒桜がちらほら咲き始めていた。

▼今日は、41番龍光寺、42番仏木寺、43番明石寺の三つの札所を回なければならいが、宇和島城で時間を費やしたので時間がない。しかも仏木寺から明石寺に行くには標高400mの歯長峠を越さねばならず、加えて折からの向かい風でスピードが出ず、明石寺の納経時間17時に間に合うか心配だった。そんな時、42番の仏木寺の手前で二日間同じ宿で一緒だった長野県和田村出身の小林さんと再会できた。小林さんは73歳だが健脚で私と同じくらいのスピードで歩いている。彼は仏木寺を参拝後バスで宇和島のホテルに戻るとのことで、次の明石寺の納経に間に合うようにと、遍路道の注意点を懇切丁寧に教えてくれた。その結果、無事17時前にお寺に着くことができた。小林さんとはお互いに住所とメールアドレスを交換して記念撮影をし別れた。

歯長峠隧道

43番明石寺

 明石寺を参拝後、今日の目的地である「まつちや旅館」には午後5時過ぎに到着した。Google地図で計画した時の歩行距離は35キロ位と考えていたが、昔の遍路道を歩いたり寄り道をした結果、実際の歩行距離は40キロ余りになっていた。ただ、だいぶ体が慣れてきたのか、土佐中村-足摺岬43㎞と比べると体力的に消耗が少ない感じだった。

▼今日の宿、「まちつや旅館」の女将さんも話し好きで、夕食の時にこの宇和町※の特徴を話してくれた。良い女将の共通点は、宿泊客と語り合うのが好きなこと、人との出会いが好きであることのような気がする。夕食のハンバーグは息子の嫁が作ってくれたと嬉しそうに話してくれた。また朝はお接待で昼飯のおにぎりを頂いた。女将さんも従業員も立ち居振る舞いがきれいで、感じの良い旅館であった。

※参考:宇和町について
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/宇和町

▼今日の歩行ルート 大畑旅館~まつちや旅館 41㎞ 

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